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タイトル 個人・企業・社会の現在と将来
著作者 21世紀企業行動生活行動研究委員会
コード P-199303
カテゴリー 企画調査報告書
書籍カテゴリー 書籍/その他
発行年月 1993/05/01
価格(税込) 2,136円   (本体価格 1,942円)
在庫状況 品切れ
体 裁 B5判
ページ 232
概 要 (1)調査の目的
 本調査は日本生産性本部に設置された21世紀企業行動生活行動研究委員会における議論に具体的なデータを提供するため実施された。
 21世紀企業行動生活行動研究委員会では今後21世紀に向けて社会、企業、個人がどのような方向に進んでいくべきなのか、その方向性と課題を探ることを目的としている。すでに新入社員など若い世代を中心とした意識の変化については多数報告されているが、本委員会では日本の産業界の中核に働く人たち、中でも21世紀にその中心となる現在30歳代の人たちがこれからの日本の社会会社仕事生活をどのように捉えているのかを把握することが今後を展望するうえでの鍵になると考え、これらの人たちを対象に調査を実施することにした。また企業の外からの視点も取り入れるため併せて配偶者にも調査を実施した。
(2)調査結果のポイント
1.定着志向と転職志向が交錯
 
10年後、従業員の会社離れは今より強まると予想する人は73.4%である。また中途採用が新規採用を上回る会社は増えると予想する人も56.9%いる。個人の意識としても「多少不満があっても1つの会社にいる方が楽である」と考える人が68.7%いるものの、「よい仕事や収入があれば転職しても構わない」と考える人も74.2%に達しており、労働市場の状況と企業側の行動次第では従業員の中の「会社離れ」態度が広く「転職」行動に転嫁する可能性も示唆している。
2.会社離れの傾向に対して、仕事に対する意識は高い
 
「人一倍努力して高い地位につきたい」という考えに対しては56.4%が否定的である。しかし、「仕事はほどほどにやっていけばいい」という考え方に対しては65.3%の人が否定的であり、「収入や地位は別にしてもいい仕事をしたい」と考える人が71.4%、「自分の時間を使っても仕事の能力を高めていきたい」という考えの人が68.7%に達しており、「仕事」軽視ではないことがわかる。
3.個人生活も重視
 一方「会社からも家族からも自由な自分自身の時間をもちたい」という考えの人が86.9%、「会社関係以外の人とのつきあいを重視したい」という考えの人が87.2%、「仕事以外の生活に生きがいをみつけていきたい」という考えの人が86.8%と多く、個人生活も重視していきたいという志向が伺える。
4.夫にはいい仕事をして欲しいがほどほどに
 
妻の夫の仕事に対する意見として、「仕事はほどほどにしてほしい」と考える人が77.4%、「自分の時間を使っても仕事の能力を高めてほしい」という考えも63.0%の人が否定的で、夫の考えとは違いがある。しかし「収入や地位は別にしてもいい仕事をしてほしい」という考えには84.1%の人が肯定的な回答をしている。
5.過労に対する認識は夫婦に差
 「過労気味で健康が心配だ」という項目に対して「そう思う」と答えた男性は11.3%(「ややそう思う」も加えると45.0%)であるが、「夫は過労気味で健康が心配だ」という項目に対して妻は32.3%が「そう思う」と答え、「ややそう思う」も加えると71.3%になり、本人の自覚との乖離は注意が必要である。
 また「仕事上の悩みを妻も聞いてほしい」という考えに肯定的意見の男性は37.6%であるのに対して、妻の74.7%は「仕事上の悩みを打ち明けて欲しい」と回答している。
6.逆転人事も仕事能力に見合っていれば止むを得ない
 10年後、年功人事から実力人事への変化は強まると予想する人は81.1%で、従業員内部の能力や実力による賃金差は増えると予想する人も81.7%になっている。
 個人の意見としても「40歳になった時、5歳若い人の年収があなたの年収を上回ることをどう思うか」という質問に対して、「仕事能力に見合っていれば当然である」と答えた人が30.4%、「仕事能力に見合っていれば止むを得ない」と答えた人が58.8%で、従業員の側でも能力主義への動きを受容する傾向がみられる。
7.生活スタイルはエコロジー志向へ
 10年後、環境資源保全のために生活の不便を我慢しようとする傾向は強まると予想する人は43.2%(弱まるは8.7%)、浪費や乱費の傾向は強まると予想する人も48.6%(強まるは9.1%)である。
 また個人の意識としても「豊かな緑の中での生活。ただし不便で単調」と「緑の一つもない生活。だたし便利で変化に富む」のどちらを選ぶかという問いに対して男性社員の67.3%、妻の68.0%が前者を選ぶと答え、「お金がかかってもいいから、豪華な楽しみを享受したい」と「お金はあまりかけずに、自分で楽しみをつくりだしたい」では男性の75.3%、妻の80.8%が後者を選ぶと回答しており、環境資源問題への関心からエコロジー志向が伺われる。
8.10年後の良い会社は夫婦とも「環境」「社会貢献」「ゆとり」
 
「良い会社」について、現在は男性が「業績が伸びている会社」、「給料が高い会社」、「独創的な技術商品を持っている会社」を、妻は「福利厚生の充実している会社」、「職場の環境がいい会社」、「業績が伸びている会社」をそれぞれ上位にあげている。しかし、10年後の「良い会社」では夫婦とも「地球環境への配慮を重視している会社」、「社会貢献度の高い会社」、「ゆとりを持って仕事ができる会社」を上位3項目にあげている。
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